(2016/08/25追記)最近「アロマでできる更年期対策」という話をする機会がチラホラあるので、ちょっとまとめて書いてみます。
更年期障害の原因は「閉経が近づいて女性ホルモンの分泌量が減る」こと。
1)まずは「女性ホルモンが減るなら女性ホルモンを補えば良い」が一つ。
2)それから体内の「ホルモン物質」は「女性ホルモン」以外にも沢山あり、相互にバランスを取りながら体を機能させているので、「足りないホルモンを補う」だけじゃなく「ホルモンのバランス調整能力を上げる」というアプローチも有効です。
3)そして、ホルモンバランスの崩れは「更年期」だけが原因とは限りません。「ストレス」でも簡単にホルモンバランスは崩れます。特に更年期にはホルモンの分泌が不安定になりやすいので、ちょっとしたストレスで簡単にバランスが崩れやすくなります。なので「ストレスケア」も更年期障害対策の一つになり得ます。
1)は女性ホルモン様物質を含む精油を使います。
2)はホルモンバランス調整力のある精油を使います。
3)は抗うつ作用、抗ストレス作用、etc.のある精油を使います。
1)の精油は子宮筋腫など女性ホルモンが増えると悪化する病気を持っている人には使えませんが、それ以外の女性には割と分かり易く効果を感じられるように思います。
2)は1)ほどには即効性があると感じられないかもしれませんが、穏やかに作用しますし、様々なホルモンを全体的に調整してくれるメリットがあります。
3)は更年期障害の症状の一つである感情の起伏、情緒不安定にも役立ちます。
1)の精油の主なものは、まず代表的なのが「クラリセージ」。
甘い香りがするので花精油や柑橘系と合わせると女性らしいイメージになりますし、樹木系やハーブ系の香りでも、様々な精油と合わせ易く、使い易く入手し易いので更年期対策や、月経周期の乱れに私が一番に勧める精油です。
ただしクラリセージはキツイです。使用量は必ず指示を守って欲しいです。
以下、私の体験談ですが・・・
まだまだ全然アロマの勉強も何もしていない頃「PMSでの気分のアップダウン」に悩んでいて「精油が効くらしい」と聞き精油店に行き、店員さんに勧められるままに購入したのがクラリセージでした。
見よう見まねでクラリセージとラベンダーを合わせてルームスプレー(水に数滴垂らしてシャカシャカしただけ)を作って何となく使ってみたら気分が良く、しばらく気に入って使ってました。
するとすぐに生理周期が整って、妊娠もできて(モチロン効果には個人差があります)、思った以上に効果を感じられて「精油って凄い」と思ったものです。
その後、長男が生まれて9ヶ月くらいで掴まり立ちをしていた頃に、テーブルにクラリセージの瓶を倒して大量にこぼしてしまったことがありました。
勿体なくて「どうしよう」と思って、ちょうどベビーマッサージ用に買った「太白ゴマ油」があったので、適当に両手に取り、テーブルにこぼれた大量のクラリセージも付けて何も考えずにお腹にベタベタ塗ってました。
そしたら急に意識が朦朧として、体の力が抜けてきたのです・・・。
側にはつかまり立ちでウロウロしている長男がいました。「起きている間は何があっても一瞬たりとも目を離しちゃいけない」という緊張感で常に気を張っていたのですが、それがどうにもならないぐらいに意識が飛んでしまって、「ゴメン!」と思いながら、その場で横になるしかありませんでした。
1時間くらい後に目が覚めた時に、まず家の中で長男を探しました。普通にケロっとしてましたが、何も無くて良かったと安心すると共に心底ゾッとしました。
慌ててクラリセージや精油の取り扱いの注意事項について調べましたが、「知らないって怖いな・・・」と思いました。
昏倒に近い状態になってしまったのはクラリセージの過剰摂取が原因ですが、何よりも一番の原因は「無知」です。
当時の私は低血圧症だったのですが「低血圧にはクラリセージは要注意」という禁忌事項を全く知りませんでした。加えて、赤ちゃんのお世話で常に気を張って、寝不足気味だったので、余計にちょっとしたきっかけで意識が飛びやすい状態だったかもしれません。
これが家の中ではなくて外だったら?運転中だったら?等、考えると怖かったです。
しかしクラリセージの効能も私は感じていたので、精油を使いこなすには効能だけでなく、危険性もちゃんと知って正しく使うことを勉強しなければと反省を込めて思うようになりまして、それから本を買ったり調べたりして少しずつ勉強をし始めました。
今も聞かれれば「更年期障害と生理周期の乱れにはまずクラリセージ」と言いますが、使い方には分量を守って、十分に気をつけて欲しいと常に言い添えています。
>更年期障害対策と妄想力(2)に続く