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「ルカ・トゥリンが語る香りの科学」

「アロマって、非理論的だと思われがち?」と、感じる機会が多いのですが、本来は理論的要素がかなり強くて、非論理的要素は理論的要素の後に付いてくる、と私は思ってます。

「精油が何故効くか?」

私はIFAの資格を取るために1年半東京に通いましたが、精油学、特に「精油の化学」は薬学の勉強に似ていて面白かったです。

参考書として読んだ本には、薬剤師や、看護師の勉強のために読む本も含まれてました。

ハーブから「薬」が産まれた歴史からも分かるように、精油には薬に含まれる成分が多く含まれます。だから当然「薬」のように使えるけど、薬には「香り」は無いですよね。

また薬には特定の症状に効く成分しか入っていませんが、精油にはさまざまな有機成分が、多いものだと何百種類も入っています。

薬は成分が単純化されてるから、効果も単純に予想できますが、精油は成分や要素が複雑で、まだまだ分析され尽くしていない成分もたくさんあるし、簡単にはいかないです。

理論的に、科学的に解明されている要素と
非理論的で情緒的な要素とが、複雑に絡み合っていて

その両方の要素を持つ「人間」に、理論的に、非理論的に影響するので

だからアロマテラピーって奥が深くて、本当に面白い♪

ココでもう少し非論理的領域に踏み込んでみます(笑

精油には「香り」という、ダイレクトに脳を刺激する成分があることが「薬」には無いアドバンテージだったりしますが、

「「香り」は一体どこから来ているのか?」

は実はとても曖昧なものなのです。

「香り」は芳香物質の刺激を脳が認識することで初めて「香り」になるんですね。

でも「芳香物質」を「香り」として判断するための「嗅覚のメカニズム」は、現代科学をもって未だにまだ完全には解明されていないのです💦

私もちゃんと学ぶまでは知りませんでした。アロマテラピー講座etc.習うような「嗅覚のメカニズム」は、実はまだ仮定の段階で、研究が進めば変わる可能性もあるみたい。

ザックリした言い方をすれば「化学結合説」と「振動説」があり、匂い分子が鼻腔内のレセプターにはまって、その物質的刺激を感覚器官がキャッチして脳に伝えているという「化学結合説」が主流です。普通のアロマテラピー講座で習うのはこちら。

「振動説」は匂い分子の振動を感覚器が捉えている、という説。こちらは劣勢でしたが、最近では「量子生命学」という学問の分野では振動説的な嗅覚の仕組みが支持されていたりするそうです。

「香りを感じるメカニズム〜日経サイエンス20136月号より」

色々ありますが、総じて「嗅覚のメカニズム」とは芳香物質が存在して、それを「匂い」として認識するメカニズムであり、さらにそれを脳が自分の経験などから良し悪しなど判断して「香り」になるのです。

「香り」が脳に伝わるまでのメカニズムが将来、完璧に化学的、かつ科学的に説明できる時代が来るかもしれません。それでも「香り」は非論理的。

「香り」への最終判断はとても個人的で情緒的で、ココがアロマセラピストとして、お客様に提供する時に苦労する点です😅

最初の方に書いた通り、アロマセラピーは、かなりの部分を理論的に説明できるのですが、非論理的要素の方が大事な局面も多いのです。どんなに薬効のある精油を提案しても、香りを受け付けてもらえなければ使って頂けませんからね😅

人が非論理的存在である限り、どっちに偏ってもアロマテラピーの恵みは活かし切れない気がします😉

リンク先の動画は「香りの振動説」の分かりやすいプレゼン。完全には解明されないものにロマンを感じる心は誰にでもあるのでは?

「ルカ・トゥリンが語る香りの科学」

**メルライメのお知らせ**

9月から、非論理的なアロマテラピー(笑)「サトルアロマテラピー」を再開します。

波動って何?「気」って何?精油のエネルギーを感じてみたい、etc. という方、大歓迎♪です。

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