シン・ゴジラ見てきました


お盆休みにつき、家族で「シン・ゴジラ」を観てきました。

観終わった瞬間に「もう一度観たい」と思えた映画は久し振り。

監督がエヴァンゲリオンの庵野氏ということもあり、エヴァ的に様々な要素を暗示的に深読みできるようですが、私はそれだけじゃないような気がしました。

ちなみに私はエヴァンゲリオンは嗜みとして観ましたが、途中で脱落した派です😓 

庵野氏の関わった作品で好きなのは「王立宇宙軍 オネアミスの翼」。「シン・ゴジラ」を観た後に色々考えていてメッセージ的には「オネアミスの翼」だよね、と思いました。

「オネアミスの翼」の主人公は無気力でやる気の無い環境で、自分も元々持ってた大きな夢も周りに流されるうちに「馬鹿馬鹿しい」と諦め切ってます。

ふとしたキッカケで突然発奮して、周囲も自分も諦め切ってた計画を現実にしようと動き出し、目の色を変えて動き出した彼に周囲も引っ張られて変わって行き、ついに主人公の夢は叶えられる。。。けど、その行き先は誰も知りません。

周囲に何と言われようとも自分が本当に本気になれるのなら、後は行動あるのみだと思います。
私がエヴァンゲリオンの何が気に入らなかったかと言えば「独りよがりなニヒリズム」に酔ってるところ。ニヒリズムで幸せになれますか?😓

無意識に不幸な自分を現実化して、不幸な自分に酔っている人は逆説的にある意味幸せです。それを本当の幸せだと言い聞かせて終える人生も”有り”だと思います。その人の選択に私はもう口は挟みません。

真っ直ぐな人間を、斜め上から見下ろして鼻先で笑ってアレコレ言う外野は幾らでもいますよ。口だけは言うのは簡単ですから。

私は人からどんなに馬鹿にされても、ケチを付けられても、かっこ悪くても恥をかいても、自分の頭で考えて、自分の意思でちゃんと行動できる人が好きです。

ただし、何かやりたいと思っても「そんなの無理だよ、どーせダメだよ」の囁きに流されるうちは、やらない方が良いかもしれません。

本当にやるべき事なら何も気にならなくなります。

周囲に流されるのは弱いというより、その「タイミング」が来てないだけかもしれません。

「オネアミスの翼」では最後の場面で主人公を乗せた宇宙船が発射される時、地上では馬鹿げた愚かな戦争が起きていました。でも、発射の瞬間、敵も味方も争いを忘れて宇宙へ向かう宇宙船を呆気に取られて見上げてしまいます。

私は宇宙へ飛び出していく主人公がタロットの愚者=The Foolに見えて仕方ありません。

「愚者」は時に誰よりもパワフルです。

「愚かであれ (Stay foolish)」とスティーブ・ジョブズも言いました。

もっとも、この”Stay hungry, Stay foolish.”のスピーチはエリート大学での卒業スピーチですので、思慮の浅い愚かさではなく、思慮深く知識も常識も備えた上で、それでも尚且つ愚かであれという意味です。

「シン・ゴジラ」で常識外れの作戦を成功させた人達も皆んな組織からは微妙にはみ出していたけど、才能は認められていた人達ばかりです。

才能や能力がありつつ、組織や既成概念からはみ出せる愚者だったから、常識に囚われずなりふり構わず協力し合って、結果として限界突破できたわけです。

自分の頭を使うこと、自分の目を足を手を使うこと、ジョーシキに囚われないこと、ほんの僅かの色眼鏡も外すこと、事の真意を深く深く読み取ること…

そうして慎重に出した結論に確信があるなら、あとはどこまでも愚かに行動あるのみです。

書いててやっぱり冥王星っぽい〜と…太陽山羊座なので影響受けてるかな😓💦シン・ゴジラもつまるところ「破壊と再生」の物語だから共感したのかも、です。

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